Q&A:サブプライム問題とは何ですか?

日本でもアメリカでも、庶民が家を建てるのは大変。
住宅購入は人生で一番大きな買い物だ。
当然お金を借りてやっと家を建てる人がほとんどだから、住宅ローンがある。
この住宅ローンの中にいろいろ種類がある。
日本でも、金融公庫だったり、銀行ローンだったり、クレジット会社の住宅ローンだったり、いろいろある。
なぜいろいろあるかっていうと、お金を借りるための審査が厳しいところは利息が安い。審査が受からない人はしょうがないから利息が高くても審査の甘いローンで借りるしかない。

アメリカでは、もともとファニーメイ、ジニーメイ、フレディマック、という老舗の住宅ローンがあった。
これらは結構きびしく、所得の低い人は審査に受からない。
しかし、1990年代からの景気回復で、所得の低い庶民でも頑張ればローンをじゅうぶん払いきれるという将来の明るさが出てきた。
では少々金利は高くても、低所得者にも住宅ローン組まめる救済的仕組み、サブプライムローンだ。

ところが、ここ数年の間に、本当に返済できない人々が増えてしまった。

住宅ローンだから、建てた家が抵当に入って、普通なら焦げ付いても誰も損をしない仕組みだが、一斉に焦げ付かれたら、差し押さえた住宅を売ろうにも、だぶついて売れない⇒値下げしないといけない⇒担保価値がどんどん下がってしまう。
そうすると融資側は回収できず破綻する。

実は融資側のローン会社も自己資金で貸し付けているわけではない。
ここに問題の本質がある。
さて、ではなぜ金が貸せたのか?
まず家を建てる人に貸し付けるローンを、小口に切り分けた証券を発行する。
その証券を買った人たちから集めたカネを住宅ローンとして又貸ししている仕組みだからだ。
証券を買った人は普通より高い利息なので大喜びでお金を出した。
証券は元本保証でないことは百も承知で買っているし、相手が本来の住宅ローンを借りれない人だから高利なのだということも理解して投資家は証券を買った。
すべては自己責任だ。

では証券を買った人々は、そんなにバカだったのか?

実はこの又貸しのしくみは、もっともっと複雑で、マタマタ貸し、というか、三つ股、四つ股、ぐらい重なり合ってるのがよけいややこしい問題になった。

いわゆるファンドがこの証券を買い、その投資信託をまた別のファンドが買ってる、という複雑に糸が絡まった状態だからだ。

これを「仕組み債」という。

アメリカの低所得者層の人が、頑張って返済すれば家が建てられる、と思ったものが返せなかっただけだが、その最終的なお金の出所は日本を初めとする世界の証券会社の顧客である。

証券会社の顧客は個人だけでなく、金融法人、事業法人、が投資している。
つまり、アメリカで少々ムリして家を建てた人が返済を滞ると、日本を含む世界の会社の株価が下がったり、保険の配当金が下がったり、投信を解約したくても元本割れが発生する。
そして、最悪の場合銀行でカネをおろしたいときおろせない取りつけ騒ぎに発展してしまう。
これが実際に発生した例が、イギリスのノーザンロック銀行だ。

こういう世界的金融逼迫があちこちで起きてしまう。
世界的な信用不安、とか言う意味は、実はこういうことだ。

債権(ローン)を証券にして切り売りすることは、20世紀後半の金融自由化に伴う大発明だが、それがグルグル無限に股貸し状態となった仕組み債の破綻対策は誰にも手がつけられない状態になっている。


つまり、サブプライム債権が入ったファンドがどれだか、もう見分けがつかない。

もっと色々知りたい人は、青いメニューからどうぞ。
内容の間違い/リンク切れ/コメント等ありましたらお寄せください_文責: ピンチ救済委員会 at 21:55 | Comment(0) | 【 お金の事件簿 】
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